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2022.0209 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏 [close to you <dr.編>]

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2022年2月8日現在の新型コロナウイルス感染に関して釧路の現状からお聞きしました。報道でもある通り、3桁の感染者が確認されている状態が続いていると。
減ってきているという実感は全くないとおっしゃっていました。逆にどんどん増えてきているのかな?という感じだそうです。
最近、みなし陽性という言葉が聞かれるのですが、家族の中で誰か一人が陽性者がでた場合、ほぼ他の家族の方は濃厚接触者として扱われています。
その後、家族の中から熱が出るとか、喉が痛いとかコロナに関連した様な症状が疑われた場合、本来であれば検査をするべきところですが、
その検査がなかなかできないということ、そして感染拡大を広げないためにも、その時点で症状があれば陽性とみなすということ。
検査キットに関してはまだ足りないのが現状の様です。クリニックでも検査キットを発注はしているそうですが、それもなかなかきていないというのが現状。
テレビ等では増産しているという報道もありますが、現実問題としてはまだまだの様です。
現在、釧路では釧路医師会と釧路市と釧路保健所がタッグを組み、なるべく医療が逼迫しない様に体制を作る努力をしているそうです。
その中の一環として、今までは保健所に全部情報を集約するということでやってきたのですが、保健所の電話もなりやまない現状もあるので、
それを回避しましょうということで、相談窓口をかかりつけ医のある方はかかりつけ医だけでも問い合わせができるということになりそうです。
よりスムーズになる感じでしょうか。ただ、かかりつけ医の無い方やどこに行って良いのかわからない方は、今まで通り保健所を通すということになるそう。
保健所の窓口業務を軽減する対策とのこと。現在、経口剤は発熱当番病院(市立、労災、日赤、孝仁会、協立、三慈会)には配備されているのですが、
今後、クリニックでも適応のある患者さんがいれば投与できる様な体制が進みつつあるそう。
そして、今まで感染症と認定された方で自宅療養なさっていた方は、保健所のシステムで観察しているのですが、患者数が増えてきたので、
今後かかりつけ医の医師が患者さんとお電話で健康観察をするということが一部で始まる可能性があるとのこと。
「自分でできることは一つずつやって、感染対策をしていただく。風評等が広がらない様に正しい知識を持っていただく。これが大事だと思います。」

コロナと津波と(西山 由佳子編) [varied experts]

ve0204西山氏.jpg 年が明けて、まだ1カ月しか経っていないのですが、いろいろなことがあり、頭が追いつかない感じと西山氏。
まずは新型コロナウイルス。釧路保健所の管内でも、1月の感染者数は、これまでで最多だった昨年8月の295人をあっさり
上回り、さらに膨らみました。1月下旬には連日のように1日あたりの感染者数が過去最多を更新。
新型コロナウイルスの流行が始まってからの2年間の経験からは考えられないような広がり方です。
「中でも驚いたのが、アイスホッケーのひがし北海道クレインズの試合での大規模感染。
私の周りでも、会場にいて感染した人がいました。」釧路管内では初めてとなる、スポーツイベントでの大規模感染。
その数も驚きますが、さらに衝撃だったのは、試合を見ていた観客からもたくさんの感染が確認されたことです。
濃厚接触者に該当しない観客の感染例も多いとなると、どういう原因やメカニズムだったのか。
昨シーズンは釧路開催での感染者の報告はなかったのになぜ?と思います。
アイスホッケーで集団感染といえば、昨年8月に苫小牧で発生した全国高校選抜アイスホッケー大会がありました。
感染者も今回とほぼ同規模。苫小牧の大会は無観客開催だったので、感染者150人のうち選手が9割でした。
でもクレインズ戦は観客がいました。そして、感染者の半数以上が観客となりました。
クレインズは観客数の上限を平時の半数に抑えたり、座席間隔を広げたりと感染対策を講じていました。その他様々な対策を行っていたにも関わらず、クラスターの発生を防げなかった。それはどうしてだったのでしょう。「<アイスホッケーのまち>を自負する釧路だけに、原因を究明しガイドラインを見直すなど再発防止策をしっかりと講じ、市民が安心して試合を見に行ける、
その様な環境をつくってもらいたいですね。」と西山氏。
さて、コロナの感染が急拡大するさなか、1月16日の未明に太平洋岸に出された津波注意報に驚かれた方も多いと思います。釧路市内でも自主避難した方もいましたが、
多くの市民は、どうしたらいいのか戸惑った様です。
昨年の暮れに、道東沖の千島海溝沿いと、日高沖から三陸沖に伸びる日本海溝沿いをそれぞれ震源とする巨大地震の被害想定が公表され、地震と津波の恐ろしさは多くの釧路市民が共有してはいます。特に冬の深夜に発生すれば、被害が最も深刻になるという事もたくさんの方が知ることになってきました。
それでも、戸惑う人が多かったのは・・・。その一因は、津波に関する警報や注意報は、大きな地震のあとに出る、と思っていた方が少なくなかったからではないでしょうか。もちろん、過去にも、1960年のチリ沖地震津波のように、国内での地震で引き起こされたのではない津波により大きな被害が出たケースはあります。
「北海道新聞釧路支社も、災害対応マニュアルはありますが、実は、津波は地震の後に来るという想定しかされていません。今回を教訓に、津波の注意報や警報が単独で出るという想定を新たに作り、それぞれどの様な対応が必要か対策を練り直す事になりました。災害はいつ起きてもおかしくないですから、早急にやらなければ・・。」
私たち一人一人にも言える事だと思います。

2022.0204 O.A 「やっとユーコンに!」 [varied stories]

上村知弘さん(フォトグラファー&ガイド)
http://www.tntnaturecon.com/

1ヶ月の予定が結局3ヶ月の日本滞在になった上村氏。やっとユーコンに戻り、時差ボケがおさまらない中での収録となりました。
何度もユーコンに戻るという感じで過ごしたので、この3ヶ月が長かったのか?短かったのか?よくわからないと・・・。
その間、ユーコンは-45度の日々が続いたり、雪がものすごく積もったりと大変だったみたいです。
奥さんのタミーは一人で薪割りやら雪下ろしやら・・・大変な日々を送られたのでしょう。
住んでいるゲルは中で薪ストーブをたくと雪がとけて屋根から落ちてくる構造にはなっているそうですが、温室等の他の場所は雪下ろしをしなければならず。
今シーズンのユーコンはとても雪が多いそう。1980年以来、去年の12月は雪の多さを更新したそうです。
ただ、上村氏がユーコンに戻った時にはプラス2℃。とても暖かな気温だったそう。
その時に大きな大きなトラックをとてもたくさん見かけたそうです。実は1月29日にカナダの首都オタワに集結する途中だったと。
「トラック5万台、関わる人たち150万人くらいが集まるみたいです。今回のワクチンパスポートや現政権に対する不満が爆発しているのかもしれません。」
通常、カナダ人はあまり抗議活動等はしない方とのことですが、今回はこの抗議活動はカナダ史上最大になるかもしれませんとおっしゃっていました。
放送の時にはどうなっているのか?もしかすると日本でも報道されているかもしれません。
彼の口からは「変革」「心の病」等いろいろな単語が出てきましたが、コロナというものがもたらした諸々・・・・・
世界各地で様々な動きを生み出していることは間違いない感じがします。
※写真は上村知弘氏からお借りしました。
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2022.0203 O.A 洋楽 [chord 5]

・Gold Mine / TAKE6
・Spread Love / TAKE6
・If We Never Needed The Lord Before (We Sure Do Need Him Now) / TAKE6
・Mary / TAKE6
・Sing A Song / TAKE6
~今回の洋楽編、TAKE6 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。

宇宙からのカミナリ観光(中山 雅茂編) [fun science]

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宇宙の話題が大好きな方なら「宇宙からの雷」と聞いて、国際宇宙ステーションからの雷を観測した様子を生中継で放送した番組を思い出す方もいらっしゃるかも?
「私はその時の印象がとても強く残っているんです。」2011年9月18日に放送された「宇宙の渚」という番組。国際宇宙ステーションからの世界初中継でした。
ステーションに長期滞在中だった古川聡宇宙飛行士がカメラマン兼リポーター。「国際宇宙ステーションからの中継ということと、そこでリポートしている方が古川聡宇宙飛行士ということで、見入ったことは間違く覚えています。古川さんは、釧路市こども遊学館が開館した2005年の夏に釧路に来て下さっていたので、勝手ながら
とても身近に感じて、ワクワクしながら放送を見た記憶があります。」と中山氏。
この中継の中で、宇宙から見るとてもきれいなオーロラとともに、たくさんの雷がとらえられていたそうです。そこで色々と調べた結果、国際宇宙ステーションから
撮影された雷の映像が、たくさん公開されていたと・・・。
例えば、2021年9月9日。フランス人宇宙飛行士トマ・ペスケ氏がタイムラプス撮影した映像があったそう。赤い「スプライト(妖精…)」と呼ばれる現象をとらえた写真。
赤色の閃光で、わずか数ミリ秒しか見えない光だそうです。瞬間的にわずかな時間しか光らない現状のため、写真に撮影されること自体が珍しく、あまり知られていないそうです。この赤色で瞬間的に光現象ですので、人間の目では捉えにくいのと、この光は地上に向かって光るのではなく、宇宙に向かって伸びていく様に光る現象だそう。
また、ハワイ島マウナ・ケア山にある天文台から撮影された写真が公開されています。標高4000m以上の場所から撮影されたハワイ上空での発光現象を捉えた画像です。
雲の中でゴロゴロと雷が光る様子を私たちが地上から見ることはありますが、標高が高いので、その雲を横方向から見ている様子になるそうです。
雲の中で雷が発光し雲が白く光っているのですが、その雲の上方向に、宇宙に向かってジェット噴射する様に光が噴き出している様な様子がとらえられているそう。
宇宙ステーションから見ると、地球を覆う大気の層と宇宙空間の境目があり、大気の層の中に赤い光が地球上の夜景と共に、同時に見る事ができるようです。
この様な、雷雲から上に向かって放電される現象は、スコットランドの気象学者、チャールズ・トムソン・リーズ・ウィルソンにより1920年代に予見されていました。
ただ、実際に確認されたのは1990年。実はこの方、放射線が飛ぶ様子を可視化する霧箱を発明したことでも有名な方なのだそうです。
「1920年代に、まだゴロゴロ光る稲妻を見ていた時代に、雷雲から上空に向かって光る別の現象がきっとあるぞ!と想像していた事を考えながら雷を見ると、
また違った楽しさがありそうですね。<宇宙からの雷観光>に行ってみませんか?」とは中山氏からのお誘いでした。(笑)
※なお、写真は中山雅茂氏にお借りした資料です。

水の年齢を測る(尾山 洋一編) [nature treasure]

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04.jpg今回は私達が飲み水などに利用している水が一体どの位の年月をかけて地上に出てきたものなのか、
また、どうやってそれを調べるのかについてのお話しです。
雨が降って、地中を通って、私達に利用されるまでの年数を水の年齢とした場合、日本だと大体3歳から150歳位の水を使っています。
世界の水の平均年齢は600歳と言われているので、日本の水は若い、そして軟水である事がわかります。
ではどうやって水の年齢を調べるのか・・・色々な方法があるのですが、水の中に含まれる「放射性物質」の濃度を調べる方法が
広く使われていて、中でも、トリチウムという放射性物質が、大体50歳位までの比較的若い水の年齢の把握に使われているそう。
トリチウムというのは、水素の仲間。三重水素とも呼ばれます。水素の原子核は1個の陽子でできているのですが、トリチウムの原子核は1個の陽子と2個の中性子からできています。トリチウムは水素と非常に似ています。例えば水。水素と酸素でできていますが、
水素の代わりにトリチウムが酸素とくっついて水ができる場合があります。
トリチウムなどの放射性物質には「半減期」があります。半減期とは、放射性物質が半分に減るまでの時間のこと。
トリチウムの半減期は約12年。例えばトリチウムが10あった場合、12年後には5になるということです。
この半減期を利用して、例えば湧き水のトリチウム濃度を測ることで、何年前に降った雨かというのが分かるのです。
雨に含まれるトリチウム濃度が最も高かった年は1950年頃。この時代に何が起こっていたかというと、先進国が水爆実験を相次いで
行っていたのです。そのため、大気中に大量の放射性物質が拡散して、地上に降り注ぎました。
1950年代から雨に含まれるトリチウムの濃度は徐々に減っていきます。これは大気中のトリチウムが雨で除去されたためです。
1952年の雨のトリチウム濃度を1000とすると、現在は2〜4位。これを利用して、例えば、今年湧き水のトリチウム濃度を測定したとすると、
トリチウム濃度が高い場合は水爆実験の名残があるという事になり、古い水ということが分かります。
逆にトリチウム濃度が低かった場合、最近の雨を反映しているという事で、若い水ということが分かります。さらに詳細に分析し、おおよその水の年齢が把握できるそう。
実は、水の年齢と流れている量が分かれば、地中に含まれている水の量が推定できると。水の少ない国では、地下にどの位水があり、どの程度まで利用できるのかを知る事はとても重要。日本の場合は温泉。温泉を枯れさせずに利用できる量はどのくらいかという事を推測できるという事なのです。
「トリチウムなどの放射性物質は自然界には存在しない、人間が生み出したものです。負の側面もありますが、この様な科学の場などで利用されている面もあるということを知っていただければと思います。」と尾山氏。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。

yuragi crossing waves [close to you <art編>]

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この空間に一歩、足を踏み入れると・・もうそこにずっと身を置きたくなりました。
素晴らしい癒し(ご本人はあまりこの言葉は好きではないとおっしゃっていましたが)のまとわり感が心地よい。
制作なさったのは、函館在住の現代美術家 小宮伸二氏です。
彼は、インスタレーションの作品が多いのですが、他にもオブジェ、音楽家やダンサー等とのコラボレーションなど幅広く表現活動を続けている方。
インスタレーションのライフワークとしては「水」「日時計」「カメラ・オブスクラ」の柱があり、その一つの「水」は30年くらい続けていらっしゃるそうです。
展示室の中には4つの水槽があり、そこから水滴が落ち、光が揺らぐ。
水のゆらめきがひろがり・・・静謐な空間があなたを待ち受ける・・・
装置はほぼご自身の手で作られています。ここで彼のfacebookからご紹介したいと思います。
〜0.1mm のドリルビットを知っているか?
ドリルビットとは、木や鉄などに穴を空けるために使う電動ドリルや、インパクトドライバーなどの先端パーツのこと。
直径 1mm 以下のものは、折れやすいので電動工具は使えず、手で廻して穴を空ける。
水のインスタレーションに必要な部品の制作に 0.2mm のものを使うことは多かったけど、それが 0.15mm に。
そして今回、超極小 0.1mm を使ってる。髪の毛より細い!!!こんなのにちゃんと刃が付いているというのが凄い。〜
ということで、見せていただいたのが上の写真です。確かに肉眼では確認することができませんでした。
「大きなチェーンソーからこんな小さなドリルピットまで扱うんですよ。」
実は4つの水槽に設置されている水滴が落ちる穴はこれで作られたのです。その穴の大きさも微妙に違うので同じ落ち方はしないのです。
4つの装置から滴り落ちる水滴はそれぞれの間隔が違うので、そこで見えた光景は一期一会。
決して同じものはないのです。すごいですね。この感覚、ぜひ多くの方に体験していただきたいと思いました。
(小宮伸二 YURAGI/ゆらぎ は4/8まで北海道立釧路芸術館で開催中)

2022.0202 O.A 杉元内科医院 院長 杉元重治氏 [close to you <dr.編>]

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1月28日金曜日の夜に急遽電話収録させていただきました。毎日の様に新型コロナウイルスによる感染陽性者数が更新。
公表されている数字以外にも潜在的にはもっといらっしゃるのでは?と推測するのは容易なことの様です。身近に迫るという感じを受けている方が多いと思います。
だからこそ不安な気持ちになって検査を受けたいという方も多いのではないでしょうか?
抗原検査のキットも感染拡大に伴い品薄になっています。薬局などで販売されているキットもありますが、ともに品薄状態になっているのが現状。
ただし、抗原検査で陰性が出たとしても、それは陰性の証明にはならないということは覚えていてほしいとおっしゃっていました。
現在は、感染している方も多く、検査もできないとなれば、一番大事なのは症状のあるなし。ただ、症状がなくても陽性という方もいらっしゃるので、正直なところ、
見分けがつかないそうです。濃厚接触者というのも。。。だいたい至るところで濃厚接触しているのでは?というくらい増えている現状。
なので、明らかな定義は難しいそうです。家庭内は同じ空間にいたら濃厚接触者とみなすしかないと考えていると。
また、同じ職場であっても同じフロアー、机が近いとか・・その様な場合は濃厚接触者と考えて対応するしかないかな?とも。
「これからの感染拡大を止めるといった意味では、それぞれが濃厚接触者の様に振る舞っていただかなければこの感染は食い止めることができないと思います。」
潜伏期間は、今回のオミクロン株に関しては3日と言われています。ジッとしていて3日後に熱が出なければ感染していないかも・・・という感じ。特定はできないのです。
また、陽性だった場合、保健所に報告して認定されると、その後の滞在場所が決まり、その後管理アプリ的なものに応えるシステムになっているはずと。
そこで症状が消えたら・・・。以前は最終的に陰性を確認する為に検査という形でしたが、今は7日間の隔離で症状がなくなればokという感じになっています。
「もし調子が悪いと感じたら、時系列でどういう症状かを書き留めておいてくださいね。自分がいた場所、感染経路を推測できる様メモしておく。
次にかかりつけ医がいるのであれば、電話で確認。かかりつけ医がない場合、保健所に連絡していただく形になると思います。」
最終的には重症化して亡くなる人を減らすこと。ゼロにすることが目標とおっしゃっていました。