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2022.0203 O.A 洋楽 [chord 5]

・Gold Mine / TAKE6
・Spread Love / TAKE6
・If We Never Needed The Lord Before (We Sure Do Need Him Now) / TAKE6
・Mary / TAKE6
・Sing A Song / TAKE6
~今回の洋楽編、TAKE6 特集です。
セレクトはToshi氏。今回の出演は、Toshi氏&midoriでお送りします。

宇宙からのカミナリ観光(中山 雅茂編) [fun science]

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宇宙の話題が大好きな方なら「宇宙からの雷」と聞いて、国際宇宙ステーションからの雷を観測した様子を生中継で放送した番組を思い出す方もいらっしゃるかも?
「私はその時の印象がとても強く残っているんです。」2011年9月18日に放送された「宇宙の渚」という番組。国際宇宙ステーションからの世界初中継でした。
ステーションに長期滞在中だった古川聡宇宙飛行士がカメラマン兼リポーター。「国際宇宙ステーションからの中継ということと、そこでリポートしている方が古川聡宇宙飛行士ということで、見入ったことは間違く覚えています。古川さんは、釧路市こども遊学館が開館した2005年の夏に釧路に来て下さっていたので、勝手ながら
とても身近に感じて、ワクワクしながら放送を見た記憶があります。」と中山氏。
この中継の中で、宇宙から見るとてもきれいなオーロラとともに、たくさんの雷がとらえられていたそうです。そこで色々と調べた結果、国際宇宙ステーションから
撮影された雷の映像が、たくさん公開されていたと・・・。
例えば、2021年9月9日。フランス人宇宙飛行士トマ・ペスケ氏がタイムラプス撮影した映像があったそう。赤い「スプライト(妖精…)」と呼ばれる現象をとらえた写真。
赤色の閃光で、わずか数ミリ秒しか見えない光だそうです。瞬間的にわずかな時間しか光らない現状のため、写真に撮影されること自体が珍しく、あまり知られていないそうです。この赤色で瞬間的に光現象ですので、人間の目では捉えにくいのと、この光は地上に向かって光るのではなく、宇宙に向かって伸びていく様に光る現象だそう。
また、ハワイ島マウナ・ケア山にある天文台から撮影された写真が公開されています。標高4000m以上の場所から撮影されたハワイ上空での発光現象を捉えた画像です。
雲の中でゴロゴロと雷が光る様子を私たちが地上から見ることはありますが、標高が高いので、その雲を横方向から見ている様子になるそうです。
雲の中で雷が発光し雲が白く光っているのですが、その雲の上方向に、宇宙に向かってジェット噴射する様に光が噴き出している様な様子がとらえられているそう。
宇宙ステーションから見ると、地球を覆う大気の層と宇宙空間の境目があり、大気の層の中に赤い光が地球上の夜景と共に、同時に見る事ができるようです。
この様な、雷雲から上に向かって放電される現象は、スコットランドの気象学者、チャールズ・トムソン・リーズ・ウィルソンにより1920年代に予見されていました。
ただ、実際に確認されたのは1990年。実はこの方、放射線が飛ぶ様子を可視化する霧箱を発明したことでも有名な方なのだそうです。
「1920年代に、まだゴロゴロ光る稲妻を見ていた時代に、雷雲から上空に向かって光る別の現象がきっとあるぞ!と想像していた事を考えながら雷を見ると、
また違った楽しさがありそうですね。<宇宙からの雷観光>に行ってみませんか?」とは中山氏からのお誘いでした。(笑)
※なお、写真は中山雅茂氏にお借りした資料です。

水の年齢を測る(尾山 洋一編) [nature treasure]

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04.jpg今回は私達が飲み水などに利用している水が一体どの位の年月をかけて地上に出てきたものなのか、
また、どうやってそれを調べるのかについてのお話しです。
雨が降って、地中を通って、私達に利用されるまでの年数を水の年齢とした場合、日本だと大体3歳から150歳位の水を使っています。
世界の水の平均年齢は600歳と言われているので、日本の水は若い、そして軟水である事がわかります。
ではどうやって水の年齢を調べるのか・・・色々な方法があるのですが、水の中に含まれる「放射性物質」の濃度を調べる方法が
広く使われていて、中でも、トリチウムという放射性物質が、大体50歳位までの比較的若い水の年齢の把握に使われているそう。
トリチウムというのは、水素の仲間。三重水素とも呼ばれます。水素の原子核は1個の陽子でできているのですが、トリチウムの原子核は1個の陽子と2個の中性子からできています。トリチウムは水素と非常に似ています。例えば水。水素と酸素でできていますが、
水素の代わりにトリチウムが酸素とくっついて水ができる場合があります。
トリチウムなどの放射性物質には「半減期」があります。半減期とは、放射性物質が半分に減るまでの時間のこと。
トリチウムの半減期は約12年。例えばトリチウムが10あった場合、12年後には5になるということです。
この半減期を利用して、例えば湧き水のトリチウム濃度を測ることで、何年前に降った雨かというのが分かるのです。
雨に含まれるトリチウム濃度が最も高かった年は1950年頃。この時代に何が起こっていたかというと、先進国が水爆実験を相次いで
行っていたのです。そのため、大気中に大量の放射性物質が拡散して、地上に降り注ぎました。
1950年代から雨に含まれるトリチウムの濃度は徐々に減っていきます。これは大気中のトリチウムが雨で除去されたためです。
1952年の雨のトリチウム濃度を1000とすると、現在は2〜4位。これを利用して、例えば、今年湧き水のトリチウム濃度を測定したとすると、
トリチウム濃度が高い場合は水爆実験の名残があるという事になり、古い水ということが分かります。
逆にトリチウム濃度が低かった場合、最近の雨を反映しているという事で、若い水ということが分かります。さらに詳細に分析し、おおよその水の年齢が把握できるそう。
実は、水の年齢と流れている量が分かれば、地中に含まれている水の量が推定できると。水の少ない国では、地下にどの位水があり、どの程度まで利用できるのかを知る事はとても重要。日本の場合は温泉。温泉を枯れさせずに利用できる量はどのくらいかという事を推測できるという事なのです。
「トリチウムなどの放射性物質は自然界には存在しない、人間が生み出したものです。負の側面もありますが、この様な科学の場などで利用されている面もあるということを知っていただければと思います。」と尾山氏。
※写真は尾山洋一氏からお借りしました。