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冬しか見れない・・・ver.2(境 智洋編) [fun science]

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樹氷を見るべく午前6時にスタートしてまずは、細岡展望台へ。写真だけ見ると夕方みたい。でも朝です。
日の出前の時間帯はまるでこれから夜になるみたいな感じ・・・。ただ、ここからの時間が勝負。
刻々と変わる空の色。空をキャンバスに絵が帰る絵画のごとくアートな世界が広がる。
日が昇るまでの時間帯に展望台から川の近くへ行ったり来たり。
日が昇ると阿寒の山々にスポットがあたり、ピンク色に空が染まりました。
川はけあらしが出現し、まるで夕日の時の様な色合いに変わり・・・。
60分の間にどれだけの空のグラデーションを楽しむことができるのかと本当にワクワクドキドキな時間を過ごしました。
体感的には気温はそんなに低く感じなかったのですが、おそらく氷点下14度前後。
ただ、やはりいつもの年よりも気温が暖かいのかもしれません。川の氷の感じやフロストフラワーが見えなかったり。
いつも思うのですが、ほんの少しだけ早起きするだけで素晴らしい世界を体験できるのです。
キラキラ光る道路脇の植物たちはまるで自然のイルミネーションみたいに輝いていました。

イルカとクジラの家族の話(笹森 琴絵編)  [nature treasure]

1 鯨類の家族 シャチ.JPG2 鯨類の家族 タッパナガ.jpg3 鯨類の家族 カマの母子.jpg4 鯨類の家族 マッコウ.jpg
鯨類の場合、家族で行動するのは基本的に母親とコドモのペア。ミンクやナガス、ザトウなどヒゲクジラはこのタイプが多いそう。
母子が集まったママ友グループの様な子育て群を作る種もあり、こちらはカマ、マッコウ、シャチなど。そもそも比較的大きな群れを作るハクジラに多いと。
父親は子育てには参加しない、というかどの個体が父親か不明というのが普通だそうです。でも、父親を含むオスたちが群れのエサ取りをコントロールしたり、
母子を敵から守ったり、人間でいうところの父親らしい役割を果たしている種は多いとおっしゃっていました。
子育て期間については、ミンククジラのように半年ほどで母子が離れる種もいればシャチの様に、子育て期間が数年におよび、メスはそのまま群れに居残る種もいます。
単独行動を基本とするヒゲクジラの仲間たちは短期間で仔を離すのですが、ハクジラの仲間で社会性の強いものほど時間をかけて子育てするそう。
いずれも、個体の生き残り確率をあげるための戦術の一つかもしれません。
続いて、家族の絆が強い種について。まずはシャチ。釧路沖にも来遊するシャチは、メスとコドモたちが核となった10頭前後のポッドと呼ばれる血縁のある群れを作り、
メスたちは協力して子育てをします。ポッドには決まったオス個体がいて、群れを守る役割を果たしているようなのです。 
どこまでもコドモに対して大らかな印象が強いと笹森氏。「シャチは群れ全体で子育てをしている印象が強いですね。」
ハクジラで最大の種であるマッコウは、メスは自分が生まれた暖海(日本では黒潮流域)で、同じ群れで暮らし続け、妊娠、出産、育児もこの中で完結します。
コドモたちを真ん中に、メスたちが中心に頭を向けて取り囲む菊の花の様な形の陣形が特徴的。自分たちの体を盾にコドモたちを守るのが主な目的とされているそうです。
次はカマイルカ。噴火湾では母子のペアが集まった子育て群れを作り、皆でコドモを守りつつ協力しあっているそう。
「出産直後の母子を観察したことがあるのですが、必死で息をしようとする赤ちゃんに母がピッタリ寄り添い、背中に乗せたりヒレで支えたりしていました。
生き延びさせるためにありとあらゆる手を尽くす母の真剣さと、コドモの必死さが伝わって、息をするのも忘れて見守ったことを思い出します。」
最後は・・・釧路沖にも毎年現れるザトウクジラ。家族の単位は、やはり母子のペア。国内では、座間味や小笠原で冬を過ごす時に生殖活動と出産、子育てをし、
春には高緯度の海へ連れ戻って餌場を教え、翌秋にまた座間味に一緒に戻って繁殖の海を教え、そこで独立させる・・というサイクル。
母クジラは妊娠したその時から、出産し、授乳させ、長旅ができるまでに育て上げ、繁殖や餌とり、回遊など生きるに必要な場所や術を身に着けさせ、独立させるまで
ひたすらにコドモのために生きて、尽くすのです。「鯨類の生活史は種によって多様だけれど、10か月前後も身の中で育て、生まれた瞬間から今度は常に目を離さずに
呼吸させ、授乳して、半年から複数年も面倒を見続ける、そんな母の献身的な子育てする姿は、決して人に勝るとも劣らず感動的。
彼らにとって家族と過ごしたといえる時期は、幼児期の母親との1年余に限られますが、それは人の10年にも匹敵するような濃密さだと思います。」
※写真は笹森琴絵氏からお借りしました。

works with a human theme [close to you <art編>]

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IMG_4126.jpg 今回は人がテーマです。
美術の中でも「ひと」をテーマにした作品はとても多く、身の回りにも実はたくさんの作品があり、
知らずに目にしているものも多いと思います。
例えば、銅像や肖像画など・・・。今回の展示は絵画・版画・立体含めて11作家、14作品が展示されます。
展示作品の中から沼前氏に数点ご紹介いただきました。
●川瀬敏夫「人たち」・・・画面前景に並べられた魚、それを売るひと、買うひと。
人たちは川瀬が1960年代から取り組んだテーマ。決して明るいとは言えない色彩と、そこに描かれた人たちの表情。
逞しさと厳しさを感じる作品。
●アンドレ・ドラン「婦人の肖像」・・・アンリ・マティス等とともにフォーヴィスムを創設したメンバーの一人。
大胆で鮮やかな色彩と構図で描いたことで知られるのですが、この作品は全く違ったもの。
●木路毛五郎「画一化された人間にもドラマはある」・・・大きな抽象画。一見すると人に見えない不思議な画面が広がる。モチーフは埴輪。
●中江紀洋「二人」・・・非常に抽象的な作品。これは人体なのか?ただ、そこに現れた曲線はとても美しい。時をテーマにしたその出発点と言えるかも?と沼前氏。
自然と同様身近な存在である人。その「人」をテーマにした様々な表現方法のバラエティの豊かさに触れることができると思います。
「人を対象に描いたものなのか?何かの象徴として理想的な人が表現されているのか?切り口は様々です。点数は少ないのですが、じっくりご覧いただけると思います。」
初出演の沼前学芸員からのメッセージでした。
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(ヒトのかたち展は2/19〜3/20まで釧路市立美術館で開催)

2022.0216 O.A 市立釧路総合病院 泌尿器科 森田研氏&釧路市こども保健部 国民健康保険課 特定健診担当 岡田五月氏~2~ [close to you <dr.編>]

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今回はまず、岡田保健師の仕事について伺いました。岡田氏は国民健康保険に加入している人の検診と、検診結果をつかい保健指導をする事がメインの仕事。
保健師という仕事は、乳幼児健診、新生児訪問、思春期保健、介護高齢等多岐に渡り、生まれてから亡くなるまで、人生にわたる長いスパンの仕事になるそう。
検診を受けることである程度のことは見えてくるのですが、CKDに関して、ある一つの項目だけがCKDに繋がるわけではありません。
保健師の方は、糖尿病に関する値や血圧、コレステロールの値が高めの方、腎機能が低下気味の方、蛋白尿が2+以上の方を対象に、訪問・電話・手紙等で
それらの意味を伝える保健指導を行っているそうです。釧路市国保で特定健診を受けた方のうち、eGFRを見ても蛋白尿を見ても、腎臓が心配な方が結構いらっしゃると。
そのうちのお一方の経過をご紹介いただきました。その方は、飛び飛びに特定健診を何度か受けていたそう。
最初の頃、糖尿病に関する値が少し高めで、痩せると下がり、太ると上がるを繰り返していました。その頃の蛋白尿は-から±程度。
徐々に痩せても糖尿病に関する値が下がらなくなり、蛋白尿は++から+++。eGFRは80~90代を維持していました。
この後、一気にeGFRが下がるのではないかと心配な方とおっしゃっていました。ずっと肥満なのでインスリン抵抗性の可能性があるそうです。
肥満の場合、内臓脂肪が溜まっている可能性が高く、血圧を上げたり、血糖値をコントロールしにくくしたり等 内臓脂肪が色々な悪さをするのです。
血糖値をコントロールしにくくする事をインスリン抵抗性といいます。インスリンは、血液中の糖を筋肉や臓器に取り込んでくれるホルモン。
血液中の糖を筋肉や臓器に取り込むことで、私達が動く時などのエネルギーとして使い、食べたり飲んだりした後に上昇した血糖値が下がるのです。
でも、内臓脂肪が溜まっていると、このインスリンというホルモンの働きが悪くなってしまうのです。そのため1個では血糖値を下げられず、血糖値が下がらないので、
もう1個、まだ下がらないのでもう1個とインスリンを無駄使いすることになってしまう。血糖値はスっと下がらないので、高い状態が長く続くことになってしまう。
インスリン抵抗性は、腎臓の中の糸球体の入り口の血管をダルンと緩め、出口の血管をキュっと狭めてしまいます。
繊細な糸の様な血管がグルグル糸巻き状になっている糸球体。血液の入り口が緩み、出口が狭まったら 糸球体がパンパンになり高い圧がかかり、蛋白質が漏れ出ることに。
蛋白尿が出るだけでなく、糸球体の形が崩れ、長く続くと消滅してしまうと・・・。
この様に、肥満や、高血糖、高血圧など様々な要因から血液をろ過してくれていた糸球体が消滅してしまい、ろ過能力が下がってしまうのです。
eGFRとタンパク尿はCKDの数値を調べる基準。「予防や早めの時期からのCKD対策にどう繋げていくかを考えると、幅広い知識の普及ももちろん必要ですが、
私達は、健診結果と向き合いながら一人一人にお伝えしていくことを積み重ねています。」と岡田氏はおっしゃっていました。

年のはじめの翁(中西 紗織編) [varied experts]

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IMG_3768.jpg今回はお正月によく演じられる「翁」について。
流派によっても異なるそうですが、新年以外にも大切な折に上演するそう。天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を願う神事能。
私たちは新年を新たな清々しい気持ちで迎え、「おめでとうございます」と挨拶を交わし、初詣に行き新しい年に家族皆が
健康で幸せである様祈ります。
能における「翁」には人間誰もが心に強く思う、その様な願いも込められているのではないかと。
「翁」は「能にして能にあらず」「能にありて能にあらざる曲」などと言われるのですが、
どのような特徴が普段演じられる能と異なるのでしょう。
能であって能ではない曲と言われるように、他のどの能とも異なる特徴をもちます。
現在演じられている能は五つに分類されるそうですが、「翁」はそのどれにも属しません。
能の源流を伝えるとも言われているのが「翁」なのです。
この能は開演前の準備から通常の能とは違います。
・能舞台の上のほうに、舞台を囲むように注連縄・・・一種の結界
・別火(精進潔斎)・・・翁を演じる役者は、7日間精進潔斎、つまり肉食や飲酒をせず、家族とは別の火で煮炊きした食べ物をとる「別火」という習慣がある。
・鏡の間に祭壇・・・「翁飾り」と呼ばれる。舞台で使う面(翁の白式尉と三番叟の黒式尉)を収めた面箱、使用する扇、洗米、お神酒、粗塩などを飾る。
 観客からは見えないが、神事としての「翁」上演にとって欠かせない大切な儀式。楽屋や鏡の間にも神聖な厳粛な空気が満ちる。
・開演前に「切り火」火打石によるお清めをする。後見という役が出演者全員に切り火のお清めをした後、後見が見所(客席)に向かっても「カチカチ」とお清めをする。
・翁以外の出立・・・翁や三番叟など主要な役以外の演者、つまり地謡や囃子方も侍烏帽子・裃・長袴という出立。
・翁の出立・・・翁烏帽子、青色・浅葱色系の狩衣、指貫(裾を紐で絞る感じの袴)、翁扇(中国古代の伝説 不老不死の千人が住む霊山と言われる蓬莱山図を描いた扇)
そして、開演。通常の能と大きく違うのは、舞台で礼をすること。決してお客に向かってしているものではないそう。
さらに、登場する人たちの場所が違ったり、楽器の数が違ったり・・・。両手を張ったカマエをすることも通常の能との大きな違いです。
「翁」は物語性はほとんどなく、あくまで神事的な意味合いが強いのです。演じている中で「翁」を素謡として演じる場合は「神歌」と呼ぶことからも想像できます。
翁:とうとうたらりたらりら たらりあがりららりとう 地謡:ちりやたらりたらりら たらりあがりららりとう これは呪文的なものと言われるそう。
「翁」は世阿弥の時代から演じられているもの、『猿楽談義』で世阿弥は「申楽の舞の根本は翁の舞、謡の根本は翁の神楽歌」と述べているそうです。

2022.0211 O.A 「冬の塘路満喫!」 [varied stories]

達川慶輔さん(ゲストハウスオーナー)
https://thegeek.jp/

塘路は釧路よりも気温が下がる日々が多いので、おそらく素晴らしい景色を楽しまれているのでは?と思い、最近の冬の楽しみについて伺いました。
やはり、毎日圧倒的な美しさに圧倒されているそうです。一番はダイヤモンドダスト。最初に初めて見たときには雪が舞っているのかな?と思われたそう。
カウンターでコーヒーを入れながら湿原を目の前に、キラキラ光るダイヤモンドダストを見ることができるなんて贅沢!!
氷点下15℃を下回るくらいになると日の出後に見える確率が高いそうです。
そして、樹氷。今までは、雪のイメージは木に積もっていく感じだったのに、木に付着してできる様がとても美しいとおっしゃっていました。
そして、塘路湖の御神渡り。そして、塘路湖でのワカサギ釣り。ワカサギは以前体験した時には釣れなかったそうで、今年こそリベンジしたいと。
さらには動物たちとの出会いにも感動をおぼえているそうです。
家の近くには、シマエナガが厳冬期にやってきて、縄張りを主張しているとの事。もちろん毎日ではないそうですが、白樺の木の所で可愛い姿を見せてくれているそう。
そんな小さな鳥や逆に大きな鳥にも出会える可能性があるのです。オジロワシはだいたい見ることができるそうですが、オオワシにも出会えるのがこの季節。
餌をとっている姿や、その餌を取り合っている様子も見ることができたそうです。
ほかにはタンチョウとハクチョウが飛ぶ姿がみえたり・・・。同じ空間に様々な鳥たちがいるのを見ることができるなんて幸せですね。
「ここにきてこんなに鳥に詳しくなるとは思いませんでした」なんて。
フィンランド式サウナも大人気の様で、ご自身が楽しむことはなかなかできないみたいです。
夜にサウナを楽しんで、満点の星のもと水風呂に入るなんてどんな気持ちなのかな?と想像しただけで贅沢な気分になりました。(あくまで気分ですが・・)
※写真は達川慶輔氏からお借りしました。
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2022.0210 O.A アイドル [chord 5]

・涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜 / WINK
・Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。 / 浜田麻里
・夢の中へ / 斉藤由貴
・17才 / 森高千里
・太陽がいっぱい / 光GENJI
・黄砂に吹かれて / 工藤静香
~今回は邦楽アイドル編。89年アイドルHITS特集です。
セレクトは齋藤氏。出演 齋藤氏 & midoriでお送りします。

シナモン(野村 香編) [fun science]

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インドのカレーには欠かせないスパイスの一つ・・・。チャイやteaにも使われているあのシナモン。
今回はシナモンについて。精油があるのをご存知でしょうか?
シナモンは多年性の常緑樹。数百種類あると言われていて、抽出部位によってもかなり成分が異なるので、精油を使う場合は学名と抽出部位の確認が必要だそうです。
ただ、上手に使うと身体の変化がしっかり認められるなどちょっと気になる精油です。
クスノキ科に属するシナモン。大きくシナモンリーフ(葉)とシナモンバーク(樹皮)に分けられます。
生薬や香道で使用する場合は、桂皮と呼ばれます。
アロマセラピーの精油では、似ていて違う種類のシナモンカッシアと区別するために、セイロンシナモンやトゥルーシナモンと呼ばれるそう。
一般的にシナモンという時はこちらのシナモンが主流ですが、シナモンカッシアは刺激が強いので混同しないように注意が必要とのこと。
シナモン、その成分は、フェノール類オイゲノールや醋酸オイゲニル。効能としては心に響く、活力を与え、孤独感を持ちやすい方に・・・とか。
温め鎮静させる。特に冬の時期の胃腸の冷え、下痢、食欲不振等に。関節炎やリウマチ。呼吸器を強くし、風邪やインフルエンザの初期症状にという文言が並びます。
シナモンリープの場合は1滴まで。バーグを使ってみたいという方は医療従事者に相談することをおすすめします。
シナモンリーフの香りは、おなじみのシナモンの香りをややすっきりさせたような・・より濃厚且つ、深くスパイシーな感じがしました。

また今年も・・・鉛中毒が(齋藤 慶輔編) [nature treasure]

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2022年1月中旬、浦河町で弱ったオオワシを受け取りに・・・。嫌な予感は的中。完全なる鉛中毒だったそうです。
その後、レントゲンからはライフル弾の破片が、胃からは鹿肉が見つかったと。誰かが鉛弾をつかって鹿を撃ったのは間違いのない事実。
この事実から何を考えなければならないのか?一番は全国で鉛弾を使えない様にすること。その前にできることとしては鉛弾の管理を徹底すること。
鉛弾による中毒死は減ってはいるがゼロにならない現実をどうにか少しでもよい方向に向かわせたい。
猛禽類の鉛中毒は北海道以南でも発生しているそうです。
山梨県で捕獲したクマタカの血中鉛濃度は鉛中毒レベル。猛禽類は行動圏が広く、傷病個体や死体が発見されるのはまさに偶然の産物です。
鉛弾が使われ、狩猟残滓を採食する猛禽類が生息することを念頭におき、予防原則に基づいて早期に狩猟からの鉛弾を撤廃する必要があると慶輔獣医。
いつもおっしゃるのは見つかっているのはほんのごく一部。それ以外にどれだけのもの言わないものたちの声があるのか・・・
ーーーーーー慶輔獣医のSNSより
鉛中毒は見ているだけで辛い。苦しそうな努力呼吸、脳にまで鉛が回ることで発する奇声。。
凄まじい苦しみをもたらし、治すことが困難であるからこそ予防が大切だ。
有毒な鉛弾から、銅弾(ライフル、サボット・スラッグ)やスチール弾(散弾)などの無毒弾に移行するだけで防げる病なのだ!
※写真は齋藤慶輔氏からお借りしました。



barbizon & tokachi [close to you <art編>]

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CIMG0830.JPGバルビゾン・・・フランス中北部の都市、フォンテンブローの近郊にある小さな村。
19世紀中頃、ミレー、コロー、テオドール・ルソー等、後にバルビゾン派と呼ばれる画家たちがそこに滞在し、
自然豊かな風景や農民の生活を描いたことで知られる場所。
十勝も豊かな自然に恵まれた土地。山々と平原が作りだす雄大な景色、雪の積もった静かな木立、
みどり豊かな森の眺めなど・・・
フランス バルビゾン、日本 十勝にゆかりのある作家の油彩、版画、写真等が展示されています。
例えばジャン フランソワ・ミレー。バルビゾン派を代表する画家の一人。その「耕す人」の版画を展示。
農民を主題とした作品を数多く制作した作家です。現存する同じ構図の油彩、パステルよりも前に制作されたものです。
大地を背景に農作業に従事する二人の男性が堂々と描かれています。
そして、ジャン フェルディナン・シェニョー。こちらは羊をモチーフにして描いた作品が人気。
今回の油彩「草原の羊飼いの少女と羊の群れ」からは表情豊かな羊の様子が生き生きと伝わってきます。
十勝に生まれ十勝で制作を続けた中西堯昭。展示作品は油彩「凍林」。厳冬期の麓にある白樺林がモチーフ。
彼は主に白樺をモチーフに、四季折々の様子を瑞々しい色彩と柔らかな筆致で長年描き続けたそうです。
そして、能勢眞美の描いた「樹草」。白老町に生まれ、帯広へ移住。そこで緑豊かな自然の風景を描きました。
「バルビゾンと十勝の共通点は、どちらも自然豊かなこと。相違点は、空気感や光の感じでしょうか」と耳塚氏。
遠く離れた土地ですが、そこにある自然、そして人々の生きる生活感から何かを受け取ることができると思います。
また、ご覧になった方が共通点や相違点を見つけてみるのも面白いですね。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 耳塚里沙氏からお借りしました。
(バルビゾンの風景 十勝の風景は3/13まで北海道立帯広美術館で開催中。)